父母の会第1回例会 (2019年7月11日)

園庭のあじさいは、絶妙な色合いの大輪の花で、今年も美しいなぁと、慌ただしい送り迎えのほんの一瞬、爽やかに目に入ります。
幼稚園で、お野菜の種を植えたよ!とか、実を付けたよ!など、子供から聞くと、不思議と園芸に興味が湧いてきて、ホームセンターや雑貨店では、ガーデニンググッズなどをチェックしてしまいます。
さて、去る7月11日、父母の会例会をとり行いました。お足元の悪い中、ご参加いただきありがとうございました。この例会開催に至るまでに、園の先生方、役員の皆様はじめ、たくさんの方々に励ましをいただき、また、ご尽力をいただきました。心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
講演会の第一部では、園長先生に『聖書の開き方』をご講演いただきました。
キリスト教の簡単な歴史、聖書の成り立ち、構成、使い方など、パワーポイントを使って、わかりやすくお話くださいました。キリスト教や聖書、聖遺物などをモチーフにした絵画や、小説、映画など、欧米発信のエンターテイメントが、たくさんありますが、聖書を知っていれば、もっと深いところで楽しめるのかなぁ、と、思うのです……、が、聖書を読むには、あの分厚さと文体が、なかなかのハードルと感じていました。園長先生からは、聖書は辞書のように使うもの、聖書解説のようなライトなものから入ると分かり良い、と、いうようなお話でした。個人的には、阿刀田高の『旧約聖書を知っていますか』『新約聖書を知っていますか』が、物語の解説のようで、面白かったと思います。
第二部では、高橋絵麻先生による、『前向きは技術。マイナスも楽しむ心のコントロール法』の講演でした。
ご自身の、がん闘病のご経験から、死を意識したとき、人は、過去の後悔、もしくは、未来の不安に苛まれるとのお話でした。過去や未来にとらわれることなく、今、自分がしたいことは何か、今、何ができるのかを突き詰めて考える事が重要だということでした。悩んでも良い、失敗しても良い、時間がかかるかもしれない、けれども、今、自分にとって、何が一番心地よいのかを見つけ出す訓練で、前向きに生きる技術は磨かれるというお話でした。
高橋先生のご経験や想いを織り交ぜながら、楽しくお話されるご様子は、思わず惹き込まれ、重苦しくなく、心に残る素晴らしい講演会となりました。
末筆になりましたが、皆々様のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
敦賀教会幼稚園 父母の会 2019年度会長 杉山千絵